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ブラシ製作技術の達人/平川嘉宏
ブラシ製作技術の達人/平川嘉宏
 

 

油絵や尺八の演奏、またクラシック音楽を聴かれる趣味を持たれる平川さんは、視野を広く持ち様々な文化や教育という分野に対してもご尽力されています。そんな姿に、一生「学ぶ」ということを深く考えさせられました。インタビューの時に聴かせて頂いた「マリアカラス」の歌声に、平川さんの若々しさを保たれる秘訣を見たような気がしました。
株式会社旭ブラシ製作所
【株式会社旭ブラシ製作所】

■ 仕事との出会い
お父様が「ブラシを作る達人」であった為、幼い頃から見ていたけれども、それまで大学?大学院に進まれて研究をされていました。しかし父親と同じブラシをテーマに起業され、方向性は違うブラシ業界を選ばれたのでした。当時、アメリカやヨーロッパにしか無かった「歯間ブラシ」を学びに行き、そこで明らかに食文化の相違に気付かれたのでした。アメリカやヨーロッパの肉を食べる大胆な食と違い、日本は繊細な食生活。そこに見い出した歯間ブラシの世界に入っていかれたのでした。


■具体的にどういったモノを製造されているのですか?
・静電気を取ってしまうブラシ
・電磁波シールド(機密事項の漏洩防止の為)
・子宮の内膜を調べるブラシ
・カテーテルのパイプの中を掃除するブラシ
・手術中のメス等何を順番に使ったかを残す為の科学医療機器(40カウンター)
・ロボット等

表彰状1
表彰状を指す平川氏
【数多くの表彰をされている「株式会社旭ブラシ製作所】
 
■ 発想(アイデア)の原点とは?
商工会議所や法人会、宏友会、国政モニター等様々な会に出られる中で自分に活力を得ていて、中でもリーダーとして活動されてる会報誌に執筆もされていらっしゃる平川さんは、「出すことが無ければ得るものも無くなるので、どんどん発信しているのです。OUTがなければINが無い、駐車場等と一緒だよ車が出ていくから、中へ入れるだろう?情報やアイデアも同じなんだよ。」とサラッと言われました。


【歯間ブラシ】
歯間ブラシ1
*見た目にも可愛い、色や卵型のパッケージデザインでオリジナル性のあるものを製品化
*上部にはタバコを置いていますが、こんなに小さく細かいブラシで、この技術は「世界にひとつしかない技術」なんです。機械化するのに長い間開発に時間がかかったとのこと。 歯間ブラシ2

■ 開発には終わりが無い?!
平川さんは、今まで開発されて来られて、「良かった」という感覚は無かったと仰る。「内面での達成感としての喜びはあっても、決して満足はしない、何故ならモノが出来上がっても、登っていく石段の途中にすぎないから…。」と…。商品開発には「達成」はあっても「満足」は自己満足に繋がり、とても危険な事なのかも知れないですね。


■ 伝えるという事をどう思われますか?
「『自分の人生は、最後には自分で代償を払うもの。だから何に対しても一生懸命にやる。世代の違うヒトは、自分達とは違う人種であると思い、それぞれの価値観の移動移行はあって当たり前、時代背景の中で、価値観は変化するのです。自分の思いの型に「はめる」など考えられない。教えるなんて事はとんでもないことです。』」と微笑まれた。


■ 平川社長の考える「働く」とは…
働く→【石炭】モノを動かし働く

   仂→【鉄】力を使って作り働く

      人偏に考える→【IT】自分の思考で物事を動かし働く

時代の変化によって「働く」という中身が変わってきている。これからの時代は「共感」が大切であると語って下さいました。

社団法人日本善行会からの表彰状 勲章を見せる平川氏
「社団法人日本善行会」から55年11月21日に表彰された
「表彰状と勲章」を見せて頂きました。

「北区民大学」の第一期学長を務められた。生涯教育の先駆け的な活動を多くされ、区民の為にできる事を日夜考えられている。

取材・文 福田 理恵


 
平川 嘉宏(ひらかわ よしひろ)

○昭和11年2月21日生まれ
○職歴:39年(2003年12月現在)
○株式会社旭ブラシ製作所 代表取締役社長
○〒114-0002 東京都北区王子4-16-1