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傘の達人/金森健一
傘の達人/金森健一
 

 

傘と言えば、私もざっと数えて12本程持っていますが、その中でも忘れんぼうな私にぴったりなビニール傘は常に4〜5本、そして折たたみ傘が3〜4本、その他高校生時代から大事に使ってきたペイズリー柄の布の傘やお出かけ用の傘等、とても日常に密着したファッションアイテムでもある傘。今回はそんな「傘」を手掛けていらっしゃる株式会社ボアドールの金森さんを訪ねました。

今年の「春の新作傘」の前で金森さん
【今年の「春の新作傘」の前で金森さん】

■ 仕事をするきっかけは?
もともと役所で「傘」の職域販売を金森さんのお父さまとお二人でやっていらしたそうです。製造卸しを昭和43年からやり始め、金森さんが昭和53年に株式会社へ改組されたそうです。


■ 仕事の中での苦労とは?
「試練の連続ですね…、金融機関との関係。人材確保。マーケット開拓。ニーズに合わせる商品企画力。こういった事は常に苦労しています。」と正直に答えて下さいました。こうした金森さんの格好をつけず、現状の事実をそのままに、一生懸命お話して下さる姿にとても感銘を受けました。


■ 仕事の中での喜びとは?
「自社商品開発しておりますして、マーケットに受け入れられた時には、なんとも言えない喜びがあります」と金森さんは仰られました。しかしお話をお伺いしていますと、「傘やマフラー・手袋」等は、デザインや柄など流行を表すアイテムなので、センスを常に磨いていらっしゃる努力が見隠れしました。


■最近の傘の現状は?
生地は常に流行のデザインを使用し、OL・若者(18〜30歳)をターゲットとし、ノンブランドという都会向けの傘で、リーズナブル(1900円〜2900円)にご提供しています。

もう現在は、傘は95%、マフラーは85%を中国で生産する状況。価格は日本の1/5で出来るとお聞きしびっくりしました。歴史としては、人件費の関係で日本から韓国→台湾→中国と生産地が移っていったとのこと。

「その昔は『傘』」は大切に使っていたんですけどね〜」と聞くと切ない気持ちがしました。今でも高級な傘や思い入れのある傘を修理して欲しいというご相談があるそうです。大型店舗が増え安価で傘が手に入るようになり、修理して使うというより、現在は使い捨て感覚になっているので、今は商店街などにあった傘の専門店が消えていく現状です。(現在23区に20店舗もない。)


■今の流行
傘のデザインは、「水玉や、縦ストライプ、ボーダー」などが今受けています。マフラーは直前までわからないんです。去年はロングマフラーだった今年はモノトーンで、千鳥格子…等、そのシーズンが始まってすぐに動向が分かり次第即効対策ができるように、国内(桐生や足利、山梨など)で作るようになりました。


■これから
商品開発とマーケット拡大を狙われている金森さんは、様々な分野に向けてアピールしていらっしゃいます。

 
傘 ←【選び抜いて季節ごとの「傘」を絞り込まれるとのこと】

(商品は5倍以上のデザインパターンの中から選ばれる)

傘の製作過程
1)生地を三角に8枚裁断します 2)8枚の生地を縫い合わせます 3)傘の柄に取り付けます
(露先に縫い付けます)


傘のアフターケアの達人/渡辺和男さん
渡辺 和男(ワタナベ カズオ)

S9.10.14 東京都谷中生まれ69歳

「傘」のアフターケアの達人

夏の傘の整理 「現在、雨傘や日傘の、出荷準備に追われています」と渡辺さん

■代表的なお取引先
東急ハンズ・ロフト・ソニープラザ・東京デリカ等・イトキン・ワールド・マミーナ・キャビン、その他メンズはポールスミス

取材・文 福田 理恵


 
金森健一(かなもり・けんいち)

○昭和13年9月21日生まれ
○職歴:改組後29年(2003年12月現在)
○役職:株式会社ボアドール 代表取締役
○〒114-0023 東京都北区滝野川2-54-7
○TEL:03-3949-1101/FAX:03-3949-1176.