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造花の達人/酒井克昌
造花の達人/酒井克昌
 

 
屋号
【屋号は「花善(はなぜん)」創業大正十二年!】
 
■仕事との出会い
株式会社酒井造花製作所(花善)は、市村座の大道具方で、仕事の合間に内職として舞台の造花製作をしていた祖父にあたる酒井善次郎さんが、大正12年に独立したことに始まる。先代の二代目酒井善吉さんに続き、現在三代目を克昌さんが「花善」を継がれたのです。

仕事場には幼い頃から連れて行かれ、歌舞伎の舞台を作る現場を見ることで、自然と自分の道も決まったように思うと語られた酒井さんは、大学卒業と同時に造花製作には不可欠な大道具を学ぶ為、当方舞台(株)に入社、東京宝塚劇場に配属され、大道具の立て込み等、舞台に対するノウハウを高めていかれました。


■宝塚時代
「その当時、新鮮でしたね。」と、楽しそうに話す酒井さん。しかし、目紛しく変わる場面をどんどん作り出すそれが分刻みで、大汗をかいて必死だったそうです。観客を楽しませる事だけに全てをかけるという姿勢や下積みを経験された後、実家の家業へ転職されたそうです。

近松心中物語
【有名な「近松心中物語」にも花を納められた】


■この仕事の魅力は?
歌舞伎やお芝居等 日本伝統の世界と共に関れることは、日本人にとってとても誇りである。舞台に花を添えるということは、とても全体的な「色」に気を遣い、特に「みどり」が難しい。様々な色合いを、日本の四季を通じて様々な草花や木で表現し、奥深いがとても魅力があると、教えてくださいました。
舞台の指示書
■一連の流れ
1)上記の様な指示書に従って、見積もりを取る
2)それぞれの幕毎に必要な草花木の色を決めて染める
3)葉ものは、それぞれの型に抜く(40枚位)
4)針金につける
5)それぞれの木(本物)や枝に「花や葉」をつけていく
【舞台の指示書】
すすき
アド街ック天国
よ〜く見てください、この「すすき」、
リボンを割いて作っているんですよ!
出没!アド街ック天国には、
何とランキングは24位!


■次の世代へ伝えたい事は?
「押し付けたくはないですが、やはり自分の息子には継いで欲しいという気持ちはあります。しかし自分が父に連れていって貰ったように、現場にはできるだけ連れて行っています。」
と、仰っていました。父親の背中を見て決心された酒井さんもまた、息子に託す夢を少しずつ少しずつ背中で伝えていらっしゃるという姿勢に胸を打たれました。
日本の伝統芸能は、こう言った昔からの老舗の縁の下のしっかりした支えがあるからこそ、素晴らしいと賞賛される文化となって遺っていくのだなぁと、本当に考えさせられました。
スタッフ
【細かい作業を手際よく進められるスタッフの方々】


■今後の展開
ホームページを立ち上げて情報発信をしていきたいと思っています。今まではほとんど営業をしていなかったのですが、色々な方法で発信できればと考えています。
取材・文 福田 理恵

 
酒井 克昌(さかい・かつまさ)

○昭和38年 東京都北区生まれ
○役職:株式会社酒井造花製作所(花善) 代表取締役
○〒115-0042 東京都北区志茂5-21-8
○TEL:03-3901-6203 FAX:03-3901-6223