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刺繍の達人/渡邉剛博
刺繍の達人/渡邉剛博
 

 

刺繍と聞くと、手でひとつずつというイメージでしたが、なんと機械で一度にいくつも作れるコンピュータの刺繍等もあり、びっくりしました。お裁縫が苦手な私には、何とも神様のような方々に思え、とても近寄り難かったです。

■ 仕事との出会いは?
現在、会長職にいらっしゃる渡邊さんですが、何と6代目なんです。もう次の代にバトンタッチされているので、7代目ということですが、明治時代の中頃からの創業されているのです。渡邊さんは、海外へ留学されていたのですが、お父様が交通事故で突然他界された事から、刺繍の老舗である会社を継がれました。
今年で38年目なのだそうですが、就任後ご苦労されたのが、古い職人さんとの折合いだったそうです。

鞄 鞄
靴
【カバンや靴に刺繍が施され、個性的な演出をしています。】


■ 刺繍はどこから…
「刺繍と言えばフランス」ですか?という問いに、「いえアジア方面(中国)から渡ってきたんですよ。そうシルクロードからね。」という答えに、はたと気付きました。刺繍といえば、ヨーロッパからと思いがちです、しかしチャイナドレスやアオザイ等よくよく考えるとアジア圏で発達した刺繍の歴史もあることを再認識しました。
スタッフ スタッフ
【手作業の部分も高技術力のスタッフがサポート!】



■ 国内メーカーでのメリット

1) 消費者と製作者が、同じ風土や文化の中で、同じ感性を共有できる事。
2) 国内の技術力の高さ(難度の高い要求にも応えられる)
3) 短納期に対応できる
4) 少ロットに対応できる


■ これから
個々のターゲットに向けた戦略を考え、企画力と売る力、素材や様々な技術革新による開発力を強化したい。


■ 次世代に伝えたいことは?
「大量生産・大量消費と言う中で、ライフスタイルのスピード化が序々に進み、それにともなったスピードを求められ、あらゆる物づくりの技術力が低下してきている。
しっかり“物”を作る環境が“お金”に結びつかない時代である中で難しいが、本当に良い品物は価値があるという事を伝えたい。」


パワープランニング外観 パワープランニング看板

【株式会社パワープランニングの自社ビル】


■「表情色いろ 個性メイキング」刺繍屋の主な作業工程

1) 企画打ち合わせ
まず営業マンが得意先のアパレルの企画担当者(デザイナー)から、生産する製品コンセプトやターゲット層などについて説明を受ける。そこで示された商品イメージや写真などを基に、納得の行く刺繍の図柄・テクニック等が検討、決定されて行きます。刺繍は衣服(アパレル)や靴・バッグ等の繊維や皮革の上に加工を施され、初めて生かされてくるのです。
企画打ち合わせ

2) デザイン・企画
得意先アパレルの商品コンセプトやイメージを基にして、その刺繍のテクニックにふさわしい図案作成・トレース作業をします。デザイナーは専門技術を生かし、時に手描きで、時にコンピュータを使って刺繍図案を作成し、営業・生産技術者等との検討を経た上で、図案がお客さまに提案されます。
デザイン・企画

3) パンチング
コンピュータ刺繍ミシン(ジャガード)は、プログラムされたデータの命令で作動します。このプログラムデータを作る作業段階がパンチングと呼びます。
パンチング

4) コンピュータ刺繍(ジャガード)
現在の刺繍作りの主役はコンピュータ刺繍で、量産効率の点でも
、均一な緻密・高度な技術の点でも既に刺繍の主役となっています。複雑な刺繍図柄を、一度に500着、1000着と作るので、「短納期」のニーズに即応できます。
コンピューター刺繍

5) 検品
出来上がった製品が、デパートの店頭に並び得る高い商品レベルを維持するため、針折れ混入防止などを含めた充分な検品体制が欠かせません。
検品

6) 納品(デリバリー)
都市型インダストリーにふさわしく、小回りの効く“ミニクーパー”や“ウィルビー”(車)がお客様に製品をお届けします
 

取材・文 福田 理恵


 
渡邊 剛博(わたなべ・たけひろ)

○昭和17年9月21日 東京都浅草生まれ
○役職:株式会社パワープランニング 会長
○〒114-0014 東京都北区田端4-1-8
○TEL:03-3822-1511/FAX:03-3822-1515
○HPアドレス:http://www.powerplanning.co.jp/