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<<< まちを元気にする達人たちFILE047 菅沼俊雄 >>>
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先日、北区の富士見銀座内にある「まちなか工房」にて、提灯に文字を入れる体験会が行われた。講師としていらして頂いたのが、菅沼俊雄さんである。十条に生まれ、十条で育った菅沼さんにお話を伺った。 |
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■ この仕事を始めたキッカケ お父様が昭和3年4月に「菅沼提灯店」を起業され、菅沼さんも学生の頃から提灯に文字を入れる手伝いをしていた。高校を卒業してから後を継ぎ、職歴は40数年になるという。 ■ 苦労したところ・難しいところ 「何をやっても、難しいなぁー」と、はにかむ菅沼さん。 練習、練習の毎日で、実際に仕事をしてやっと一人前になるという。 字体は初め、親方が書いたものを真似して修行を積んだ。コツを掴み、ある程度すると自分の字というのが分かってくる。親方が一緒でも、お弟子さんの字はそれぞれ違うのは当然のことで、自分の字を確立するまでには、相当な時間と修行が必要なのだそうだ。 ■ 魅力 お客様のニーズに合わせ、提灯の大きさや字体を変えていく。 それを見て、お客様が喜んでくれることが最大の喜び。 菅沼さんは、提灯の他にも看板や布に文字を書いたり、各種注文に応じている。 |
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「フリーの字体の場合、自分の字の魅力を最大に出さなければならないよね」と笑顔で答えてくれた菅沼さんの作品は、人を惹き付ける力がありオリジナリティに溢れていた。 |
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■ 製作の手順 ものによって手順が違ってくるそうだが、今回は私が実際に体験した手順をご紹介しよう。
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■膠(にかわ) 膠とは、動物の骨から水で抽出した、不純なゼラチンのことをいう。 膠を水につけ、お湯で温めると柔らかくなる。柔らかいうちに顔料を入れて溶く、という工程を経て膠絵の具の完成だ。 今は、水性絵の具が主なようだが、納め提灯(奉納提灯)では今でも使用している。 膠は丈夫で長持ちするのが特徴。50年〜100年は持つようだ。 水性絵の具だと、そこまでは長持ちしない。何故なら、色が飛んでしまうからだ。 膠で固めてある墨は、今でも擦って(菅沼さんは「おろす」という)よく使っているそう。 「最近は100年持つ提灯の注文が減ってしまって、膠を溶くことが少なくなってしまった」少し寂し気な声で語っていた菅沼さんが印象的だった。
■ 提灯の今・昔 昔は提灯というと、どこの家にもあった。暗い夜道などには、欠かせない必需品だった。しかし、今はというと夜とはいえ、ネオンや外灯などの普及で明るくなって来ている。そんな中で提灯の需要は少なくなってしまったという。実際、私も提灯を目にする機会は、お祭りやお盆の時だけかもしれない。だが、そこに提灯がなかったらいかがだろうか。提灯は、インテリアやプレゼントととしても活躍し、私たちに暖かく優しい光を届けてくれる。そして、そこに書いてある文字・絵は、なくてはならない重要なものであるのだ。 |
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| 取材・文 鎌田葉子 | ||||||||||||||||||
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